初詣の意味やマナー、願い事の仕方や、2024年行ってはいけない日や服装、英語で説明などを書いています。
初詣の意味
「初詣」(はつもうで)は、新年の初めに神社や寺院を訪れて参拝する日本の伝統的な行事です。
新年の始まりに、安全や健康、商売繁盛、家族の幸福など、様々な願いや感謝の気持ちを神や仏に捧げるためのものです。
一般的には、年明けの元日から数日間にわたって多くの人々が神社や寺院に参拝します。特に元日の早朝から夜にかけては、多くの場所で大変混雑します。
初詣には、その年の干支や、縁起物を授けてくれるとされる神社や寺に特別に参拝する人も多いです。
いつ行く?
多くの人は初詣を1月1日から3日の三が日に行いますが、通常、「松の内」の期間中に参拝するのが一般的です。
松の内とは、新年を迎える際に門松や松飾りといった装飾を設置して年神様を迎える期間を指します。
参拝のマナー
神社や寺院に行ってただお参りするだけではいけません。ここではマナーを紹介します。
神社に初詣するときのマナー
神社に初詣する際のマナーは、神を敬う気持ちを忘れず、以下の手順で行われます。
- 鳥居の手前で一礼:鳥居をくぐる前に、一度立ち止まり、軽く一礼します。
- 中央を歩かない:神社の参道は、中央が神様の通り道とされているため、左右の端を歩くのがマナーです。
- 手水舎での清め:
- 左手を先に清めます。次に、右手を清めます。
- 左の手のひらで水を取り、口をすすぎます。このとき、直接水を飲まないように気をつけます。
- 最後に、左手を再度清めて終わります。ひしゃくの柄で水を流しながら立てることで、次の人のためにひしゃくを清めます。
- 拝殿前でのお祈り:
- まず、賽銭箱にお賽銭を入れます。
- 続いて、鈴を鳴らす神社もありますので、その場合は鈴を2〜3回鳴らします。
- 両手を前で合わせ、二拝二拍手一拝の手順で祈ります。つまり、二回深くお辞儀をし、両手を打ち合わせるようにして二回手を叩き、再び深く一回お辞儀をします。
- 参拝後の一礼:拝殿から後退する際、再び鳥居の方向に向かって一礼します。
以上が基本的な神社の初詣のマナーですが、神社や地域によっては独自のマナーや慣習がある場合もあります。
お寺に初詣するときのマナー
お寺に初詣する際のマナーは、仏様や祖先を敬う気持ちを忘れずに、以下の手順で行われます。
- 山門の手前で一礼:山門や門をくぐる前に、一度立ち止まり、手を合わせて一礼します。
- 中央を歩く:寺院の参道では、中央を歩いても問題ありません。ただし、混雑時などは他の参拝者との距離を取るように心掛けましょう。
- 手水舎での清め:
- 左手から清めます。次に、右手、口の順に清めるのは基本です。
- ひしゃくの柄で水を流しながら立てることで、次の人のためにひしゃくを清めます。
- 仏堂や本堂前でのお参り:
- お賽銭箱に賽銭を入れます。静かにお賽銭を投げ入れることがマナーです。
- 両手を前で合わせて、心を込めてお祈りします。神社とは異なり、拍手は行いません。
- お祈りの後、手を合わせたままで深くお辞儀をします。
- 参拝後の一礼:お参りが終わったら、心からの感謝を込めて再び手を合わせ、一礼します。
- 仁王像や守護神の像がある場合:それぞれの像に向かって手を合わせ、敬意を示すことが良いとされています。
以上がお寺の初詣の基本的なマナーですが、お寺や宗派によっては独自のマナーや慣習がある場合もあることだけ覚えておきましょう。
願い事の仕方
では、願い事はどのようにすればよいのでしょうか?
- 感謝の心を伝える
- 自分の名前や住まいを伝え、前年の感謝や振り返りを述べる
→例えば「前年には多くの恩恵を受けました」「新しい年を迎えることができました」など、感謝の言葉を心から伝えることが大切です。 - 一つの願いごとをする
→「就職活動がスムーズに進みますように」「家族の健康を守ってください」「新しい恋の出会いがありますように」といったように、一つのことを深く願うようにしましょう。
お賽銭について
実際にいくら出したら良いのか迷いますよね。お賽銭の額に固定のルールは存在しないので、自分の心からの感謝や意思を込めて選ぶと良いでしょう。
語呂合わせを活用すると、5円は「良いご縁を」と、15円は「たっぷりの縁を」と、25円は「二倍の縁を」と、45円は「絶えずの縁を」と考えることができます。
一方、10円は「遠縁」と取られることもあるため、避けた方が良いでしょう。
初詣に行ってはいけない日
実は初詣に行ってはいけない日があります。
不成就日(ふじょうじゅにち)
何も上手くいかず成就しない日と言われる不成就日ですので、お願い事は止めておきましょう。 そのため初詣などの神社参拝は避けましょう。
この日は何もしない事を意識して過ごすのが重要! ちなみにこの不成就日は願い事だけではなく、 子どもの命名や契約事も避けるべき日です。
受死日(じゅしにち)
あまり知られていないかもしれませんが、実は、日常の運命を示す暦において、最も不吉な日とされています。
よく知られる不吉な日、仏滅よりもさらに運が悪いとされるんです!さらに、この日の良い運気も打ち消してしまうほどの力があると言われています。
新年の参拝は言うまでもなく、この日はお葬式を除く他の全ての活動を控えることが推奨されています。
仏滅
仏滅は六曜の中の1つで、多くのカレンダーにも明記されている不吉な日で、何をするにも縁起が悪いとされています。
そのため、新年の参拝もおすすめできないと一般的に思われています。ですが、前に触れた2つの日と比べると、それほど深く心配する必要はないとの声も。
縁起を気にする方は、仏滅の日は控えた方が良さそうです。
先負
これも六曜の中の一つです。『午前中に動くと不利になる』との意味があり、午前中の行動は避けた方が良いとされています。
神社での参拝はできるだけ清らかな午前中が理想とされるのに、その時間が不吉です。
しかしながら、良い運命の日と一緒になった時は、その吉日を重視しても問題ないとされています。
ですが、運命を重んじるのであれば、慎重になった方が良いかもしれません。
紅口(こうこう)
「赤口」の「赤」は、火や血を連想させる色であり、これが「赤口」が不吉とされる理由の一つです。
火は災厄や危険を意味することが多く、血は死や傷害といったネガティブな出来事を連想させるとされています。
また、古来から、血は浄れないものとして、特定の祭りや神事において忌み嫌われることが多かったです。
以上から「赤口」は不吉とされる日として扱われることが多くなっており、日常生活においては、特定の行事や重要な事始めを避けることが推奨されることもあります。
忌中
忌中とは、家族や親しい人が逝去した後から1回目の命日までの時間を指します。この悼み期間とは、逝去から四十九日間のことを示します。
喪中はおめでたい行事を控えるのが通常ですが、新年の神社参拝は許容されるという見方もあります。
故人を思い、心から悲しむ時間とされるため、この期間中の初詣は控えた方が良いと言えるでしょう。
2024年の縁起が悪い凶日
2024年は以下の日です。
- 不成就日:1月2日(火)、1月10日(水)
- 受死日:1月4日(木)、1月10日(水)
- 仏滅:1月5日(金)、1月15日(月)
- 先負:1月4日(木)、1月10日(水)、1月14日(日)
- 赤口:1月1日(月)、1月7日(日)、1月11日(木)
特に
- 1月4日(木))(受死日と先負が重なる)
- 1月10日(水)(不成就日・受死日・先負が重なる)
は避けましょう!
初詣の服装
初詣に行く際の服装は特に規定はありません。 あまり派手でなく、控えめな装いが望ましいです。
日常であまり着物を着る機会がなければ、この時期に試してみても良いかもしれませんね。袴(はかま)もおすすめですよ。
また、寒さに備えることも忘れずに。 多くの人が訪れる神社や寺では待ち時間があるかもしれません。
暖かい帽子やマフラー、厚手のコートは必携です。特に着物を選ぶ際は、足が冷えやすいので、レギンスや5本指の靴下と足袋の組み合わせなど、工夫してみると良いですよ。
初詣を英語で説明
初詣を英語で説明します。
- The first shrine/temple visit of the year
新年の参拝は
- The first shrine visit of the (new) year
です。
- first:最初の
- visit:訪問、訪問する
- shrine:神社
- temple: 仏教のお寺
- new year:新年
まとめ
お正月の行事、初詣に関する説明をしました。神社や寺への参拝時には、適切な方法と礼儀を尊重して、心地よく新しい年をスタートさせれると良いですね。