オーブンでの調理が主な手間で、事前の下準備が済んでしまえば、意外と簡単に完成する鶏の丸焼き。
特別な日にぴったりの豪華なメニューですが、一度に一羽丸ごと作ると、食べきれずに余ることがあります。
もしローストチキンが余った場合、どのように保存し、その保存期間はどれくらいなのか説明します。
鶏の丸焼き・ローストチキンの保存方法
鶏の丸焼きを保存する際は、以下の手順をお勧めします：
- 冷ます: 鶏の丸焼きを常温で安全に冷ますためには、調理後30分以内で扱うことが重要です。完全に冷めるまで待ちます。
- 包む: 冷ました鶏は密閉できる容器やプラスチックラップ、もしくはアルミホイルでしっかりと包みます。空気をできるだけ抜いて、鶏全体がカバーされていることを確認してください。
- 冷蔵保存: 包んだ鶏を冷蔵庫の中で保存します。2〜4日以内に消費するのが最適です。
- 冷凍保存: 長期間保存したい場合は冷凍することを検討してください。この場合、冷凍用の密閉バッグや容器を使用し、冷凍やけを防ぐためにしっかりと空気を抜いてから封をします。適切に包まれた鶏の丸焼きは、冷凍庫で最大4ヶ月まで保存が可能です。
- 解凍方法: 使用する際には、冷凍した鶏の丸焼きを冷蔵庫内でゆっくりと均等に解凍するのが安全です。急ぎの場合は、密封して水漏れしない袋に入れ、冷たい水の中で解凍することも可能ですが、この方法では解凍後すぐに調理する必要があります。
食品の安全性を守るため、保存の際は常に適切な温度と衛生状態を保つことが大切です。
鶏の丸焼きの保存期間
鶏の丸焼きは、どのくらい日持ちがするのか気になりますよね。日持ちする期間は、保存方法によって異なります。
- 冷蔵保存の場合: 調理した鶏の丸焼きは、冷蔵庫で約3～4日間保存することができます。しっかりと密閉し、適切な衛生状態を保ちながら保存してください。
- 冷凍保存の場合: 冷凍の場合、適切に包装し、空気に触れないようにすることで、鶏の丸焼きは約4ヶ月間品質を保つことができます。ただし、品質面で最も良い状態で食べるのであれば、1〜2ヶ月以内に消費することをお勧めします。
保存する前に十分に冷まし、密封してください。欲しい分だけ解凍できるように、食べやすいサイズに分けてから冷凍するのも良い方法です。
一度解凍した肉は再び冷凍しないようにしてください。
冷蔵庫での保存
鶏の丸焼きを冷蔵保存する際には、以下の手順を丁寧に行うことが大切です。
- 冷まし:
- まず、焼きたての丸鶏を室温で冷まします。ただし、2時間以上室温で放置するのは避けてください。細菌が繁殖しやすい約4°Cから60°Cの温度帯での長時間の放置は、食中毒のリスクを高めるためです。
- 肉の分割:
- 丸焼きをそのまま保存するよりも、食べやすい部位に分割すると、冷蔵庫での冷却が均等に行き渡り、再加熱もしやすくなります。
- 適切な容器への移し替え:
- 肉汁が漏れ出さないように、密閉できる容器や重ねの良い形状の容器に肉を入れます。もしくは、肉をプラスチックラップやアルミホイルでしっかりと包みます。
- 冷蔵保存:
- 鶏肉を冷蔵庫の冷たい部分、特に生肉や生ものを置く場所に保管します。これは、温度が最も低く微生物の増殖を抑える助けになります。
- 消費期限の設定:
- 保存時には、日付を記入したラベルを容器または包装に付けて、調理日または保存日を明確にします。また、3～4日以内に消費することを計画してください。
- 衛生管理:
- 保存容器を清潔に保ち、他の食品と十分に分けて保存し十分に分けることで、交差汚染のリスクを減らします。
このような手順を踏むことで、鶏の丸焼きを冷蔵庫で安全かつ衛生的に保存し、品質を保つことができます。
食べる前には、異臭、変色等がないかチェックしましょう。
冷凍庫で保存
鶏の丸焼きを冷凍保存する際には、食品の品質と食の安全を確保するため以下のステップに従います。
- 冷まし:
- 調理した丸鶏は、完全に冷ました後に冷凍します。室温での冷却が望ましいですが、2時間以上放置すると細菌が増殖する可能性があるため、適切な時間内（1〜2時間以内）に冷凍を開始することが重要です。
- 適切な包装:
- 冷凍やけを防ぎ、風味を保つために、鶏肉を密封できるプラスチックラップやアルミホイルでしっかりと包みます。その上で、ジップロック式の冷凍用バッグや気密性の高い容器に入れるのが理想的です。空気をできるだけ抜いてから密封します。
- ラベリング:
- 保存する前に、調理日や冷凍した日、品名を記したラベルを容器かバッグに貼り付けます。これにより、冷凍庫内での管理がしやすくなります。
- 迅速な冷凍:
- 肉を冷凍室に入れる前に、冷凍庫の温度が十分に低いことを確認してください。肉を冷凍室の中央や冷気の流れる場所に置くと早く冷凍できます。
- 保存期間:
- 鶏の丸焼きは、適切に包装されていれば冷凍保存することで2～6ヶ月は品質を保持することができます。ただし、より早く消費することを推奨します。
- 解凍:
- 解凍する際には、冷蔵庫でゆっくりと解凍するのがベストです。微波（電子レンジ）や冷水を使用する方法もありますが、その場合はすぐに調理しなければなりません。
- 再加熱:
- 解凍した鶏の丸焼きは、均等に熱が通るように適切に再加熱してください。中心部分の温度が 74°C に達することを確認してからお召し上がりください。
冷凍することで、鶏の丸焼きを長期間保存できますが、長期間保管すると風味や食感が変わる可能性があることに注意してください。
また、一度解凍した鶏肉はできるだけ早く消費し、再度冷凍は避けるようにしましょう。
まとめ
鶏の丸焼き・ローストチキンを日持ちさせる保存方法や賞味期限について解説しました。きちんと保存して、無駄なく食べるようにしましょう！
