おせちの定番料理・種類や意味、一覧を紹介!重箱の意味や英語で何て説明する?

おせちの定番料理の種類や意味、重箱の意味や詰め方、おせちを英語で何て説明するかなど紹介します。

おせちについて

おせちの意味・由来

「おせち」という料理は、かつては暦の特定の日に行われるお祝いの際の食事を意味していました。

かつての平安時代の貴族たちは、正月をはじめとする5つの特別な時期に「五節絵」という儀式を執り行い、祝賀の際に独特の料理を楽しんでいました。

この伝統は江戸時代に一般の人々の間にも普及し、今日、我々が新年に楽しむ「おせち」という名前で知られるようになったと言われています。

おせちを食べる理由

おせち料理は、神様への奉納の一環としても位置づけられています。その背後にある理由や目的には、

  • 神様へのお供え物として捧げた食材を、私たちも食べることで神聖なエネルギーを受け取る。
  • 神様を心から歓迎し、その期間中にあわただしい行動を避ける。
  • 新年の初めに不要な動きを減らすために、キッチンでの調理を控える。

上記のような点が挙げられます。

おせち料理の定番一覧

おせち料理は基本的に23種類程用意するのが良いとされています。日本の伝統的な考え方において、偶数は2で割ることができ、それが「分かれる」という意味に繋がるため、縁起が悪いとされてきました。

特に重要な祝い事では、物事が「分かれる」ことは避けたいとの願いから、奇数が好まれる傾向にあります。

このため、おせち料理の品数も縁起をかつぐために奇数にすることが望ましいとされています。

おせち料理の主な23種類を5カテゴリに分けて紹介します。

祝い肴(いわいざかな)

祝い肴は、お祝いの際の酒の供として提供される料理で、各品目には特定の願いや意味が含まれています。

関東地方では「数の子」「黒豆」「田作り」を好むのに対し、関西地方では「数の子」「黒豆」「たたきごぼう」がよく選ばれます

  1. 数の子 : 子孫繁栄や豊穣を願います。
  2. 伊達巻 :良いことが巻き起こることや学問の上達を願い、見た目が文の巻物に似ているため。
  3. 黒豆 : 勤助(働くことの功德)を意味し、健康で長生きすることを願います。
  4. たたきごぼう:関西の料理で、ごぼうの根を象徴として家の繁栄を象徴。
  5. 鰤しゃもじ :商売繁盛を願います。
  6. 田作り(ごまめ):かたくちいわしの稚魚で豊作を願いがこめられています。

口取り

「口取り」は「口取り肴」からの短縮形で、アルコールのお供として提供される料理を指します。

色鮮やかで甘さが特徴的なものが中心で、祝いの席では冒頭に出されることが一般的です。

    1. 栗きんとん:栗は山の恵みを象徴し、「勝ち栗」として知られ、繁栄を意味します。その金色は金運を祈る象徴としています。
    2. かまぼこ:かまぼこは新年の「初日の出」を思わせる半月形。紅は「喜び・厄除け」、白は「清らかさ・純粋さ」を象徴。
    3. 昆布巻き:昆布巻きは、魚を昆布で包む料理で、長寿や子孫繁栄の願いがあり、「ひろめ」の名で結婚の公示の起源とされています。
    4. 錦玉子(きんたまご):きんたまごは、炊いた卵を黄と白に分けて裏ごしした後、蒸す料理法。黄色は「黄金」を、白色は「銀」を象徴し、豪華な織物(錦)に見立てられ、富と繁栄を祈る意味があります。名前の「錦」と「2色」には2つの意味が込められています。
    5. 伊達巻:伊達巻は長崎の甘い卵料理で、その形状から学業成就を象徴し、着物の「伊達もの」に由来する名前がついています。

焼き物

  1. 鯛(たい):鯛は恵比寿様が持つ魚として知られ、「めでたい」魚として良い縁起を持ち、その美しい赤色と形から、お祝いの場面で選ばれます。
  2. 海老:海老の長い触覚や曲がった背は、「長い命を持つ」という意味を持つとされ、目立つ目は「めでたさ」を示し、複数回の脱皮は「再生や新しい始まり」の象徴とされています。
  3. 蛤(はまぐり):ひな祭りの時によく食される蛤は、一対の貝が完全に合致する特性から、良い縁を象徴しています。
  4. 鰤(ぶり):おせちで照り焼きとして登場する魚で、「出世魚」とも呼ばれおり、長に応じて名前が変わる特性があり、新しい年の初めに成功や昇進を願う意味がこめられています。

酢の物

    1. 紅白なます:紅白なますは、人参と大根から成る酢味の料理。これらが根菜であるため、「しっかりと根を下ろす」という希望を表し、さらにその紅と白の配色は、祝宴でよく見られる「水引き」と似ています。
    2. 菊花かぶ:菊花かぶは、菊の形に加工されたかぶを甘酢で味付け。その色彩は紅白を示すことが多く、祝賀の席に登場する菊の花を模しており、縁起の良さ、健康、栄えを象徴。
    3. 酢れんこん(酢蓮):酢れんこんは、調味液で味付けされ、その爽やかな風味が魅力。蓮根には独特の穴があり、これが良好な先見の明を意味しており、新年にこれを食すことで、明るく開ける一年を願うと言われています。

煮しめ(煮物)

      1. 手綱こんにゃく:手綱こんにゃくは、両端を中心部に向かってくるっと巻いた煮込み料理。この形状は、自分の意志や心の中心を固く保つことを象徴し、その結びつきは良好関係や家庭の和を意味しています。
      2. 里芋:里芋は、煮物の中でさまざまな役割で楽しまれ、その多くの子や孫が生じる性質から、家族の繁栄や幸せを象徴。その丸みは家族の和を意味しています。
      3. 筑前煮:筑前煮は、さまざまな根菜や鶏肉を混ぜて煮た料理。多くの食材を一つの鍋で調理することで、家族の絆や団結を象徴しています
      4. たけのこ:たけのこは、よく土佐煮の具材として使用されます。くわいとの類似性や、天を目指して迅速に成長する特性から、出世や成功を祈願する意味があります。その成長の早さは「繁栄をもたらす」とも解釈されます
      5. くわい:くわいの芽は、空へ向かってのびる特性から、成功や出世を意味する「芽出たい」と表す。くわいを角や八角の形に整形することで、長生きすると言われる亀を象徴し、健康や長寿を願う意味合いもあります。

以上のような料理がおせち料理の定番として挙げられますが、家庭や地域によっては他の料理を取り入れることもあります。

重箱の意味

食べ物を別々に盛るための重ね容器で、重箱を使用する背景には、「福が続く」という願いと、食品をほこりや虫から保護する機能があります。

さらに、複数の料理を重ねてコンパクトに収納できる利点から、多くの家庭で愛用されています。

重箱の詰め方

二段重の場合

  • 一の重:祝い肴と口取り
  • 二の重:煮物
  • 三の重:-
  • 四の重:-

三段重の場合

  • 一の重:祝い肴と口取り
  • 二の重:焼き物と酢の物
  • 三の重:煮物
  • 四の重:-

四(与)段重の場合

  • 一の重:祝い肴と口取り
  • 二の重:焼き物と酢の物
  • 三の重:酢の物
  • 与の重:煮物

五段重場合

現代のおせち料理において、三段や四段の重詰めがよく用いられるものの、伝統的な方法では五段重が正式です。

この五段目は、神様からの福を受け入れるための場所とされ、空のままとするのが正しいと言われています。

しかし、近年では家族の好みの料理や余った料理をこの五段目に詰める家庭もあります。

補足:重箱を使ったことわざ

重箱を使って「重箱の隅をつつく」という言い回しがありますが、「重箱の隅(すみ)を楊枝(ようじ)でほじくる」と同じです。

「非常にとても細かいことまで問題にして、口うるさく言う」という意味です。

英語でおせちを説明

Osechi is a traditional Japanese New Year’s cuisine consisting of various dishes that are packed in layered lacquered boxes called “jūbako.”

(おせちとは、さまざまな料理が「重箱」と呼ばれる重ね箱に詰められた日本の伝統的な正月料理です)

Each dish and ingredient in osechi has a particular meaning, often symbolizing good fortune, health, fertility, longevity, and happiness for the coming year.

(おせちの各料理や材料にはそれぞれ特別な意味があり、新年に向けての幸運、健康、子孫繁栄、長寿、幸福を願っています。)

The tradition of preparing osechi has its origins in the Heian period (794-1185), and it’s intended to be eaten during the first few days of the New Year, allowing for a time of rest without cooking.

(おせち料理の伝統は平安時代(794-1185年)に起源を持ち、新年の最初の数日間に食べるための料理であり、料理をせずに休む時間を持つことを意味しています)

Some common components of osechi include:

(おせちの代表的な内容は以下の通りです)

  1. Kazunoko (herring roe): Symbolizing fertility and a wish for many offspring.
    数の子:子孫繁栄や多くの子孫を願う)
  2. Kuro-mame (black beans): Representing health and a wish to work hard.(黒豆:健康を意味し、一生懸命働くことを願っている)
  3. Kohaku-namasu (red and white pickled radishes and carrots): Celebrating joy and auspiciousness.
    紅白なます(赤と白の大根と人参の漬物):喜びや吉祥を祝っている)
  4. Tazukuri (candied sardines): Wishing for a bountiful harvest.
    田作り(砂糖漬けのいわし):豊作を願っている)
  5. Kamaboko (fish cake): Often in red and white, symbolizing celebration and purity.
    蒲鉾:赤と白の色で、祝いや純粋さを象徴)
  6. Ebi (shrimp): Representing longevity, as its bent shape is reminiscent of an elderly person.
    エビ:その湾曲した形が老人を思わせることから、長寿を象徴)

And many others. The ingredients and their specific arrangements can vary depending on the region and family traditions.

(など、多数存在します。使用される材料やその具体的な配置は、地域や家族の伝統よって異なることがあります)

まとめ

おせち料理の定番料理には、多彩なメニューが存在します。ただ味わうだけでなく、それぞれの料理には特別な意味が添えられています。

その背景を理解することで、新年の料理をより一層楽しむことができるでしょう。

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