お正月遊び一覧と意味、英語でどう表現するのか紹介します。
お正月遊び
お正月の遊び事は色々とあります。
お正月の遊び一覧と意味
- 凧あげ
- 羽根つき
- こま回し
- 福笑い
- すごろく
- けん玉
- 百人一首
- だるま落とし
- お手玉
- めんこ
凧あげ
平安時代の貴族の娯楽であったたこ揚げは、戦国時代に戦術としても用いられ、江戸時代には男の子の出産祝いのシンボルとなりました。
この風習は健康な成長を願うもので、現代のボードゲームの起源とも関連しています。
羽根つき
中国から室町時代に日本に伝わったゲームで、使用する羽は健康を願う縁起物とされています。敗者に墨を塗る習慣は、魔除けのための伝統です。
こま回し
古くは奈良時代に遠地から日本にもたらされ、初めは宮中での催しとして行われていました。
その後、平安の頃には上流階級の娯楽となり、江戸の時代には一般の人々の間で広く行われるようになったようです。
昔の地名が「こま」という名称の由来となり、「独楽」という文字が使われるようになり、独楽の動きは「事が順調に進む」ことを意味し、新年に運を招く遊びとされてきました。
福笑い
福笑いは、江戸時代後期から人々の間で楽しまれ、明治時代にお正月遊びとして定着したとされています。
この遊びは、面白い顔を作ってみんなで笑うことから「笑う門には福来る」との言い伝えに繋がり、新年の喜びとして親しまれました。
使用されるおかめやひょっとこなどのキャラクターは、縁起の良いものとして使われてきたようです。
すごろく
すごろくは奈良時代に中国から日本に伝わり、元々は「盤双六」という2人対戦のゲームでした。
江戸時代に日本独自の「絵双六」が流行り、特にお正月の遊びとして定着し、シンプルなルールと運試しの要素が、家族や親戚との楽しみとして人気となりました。
けん玉
けん玉は多くの国に起源を持ち、日本へは江戸時代中期に伝わったと言われます。
当初は大人の遊びでしたが、明治時代に子どもの教育的遊びとして紹介され、昭和時代までには一般的な子どもの玩具として広まりました。
お正月遊びとしての定着の理由は明確でないが、長く子どもたちに親しまれてきた歴史が影響している可能性があります。
百人一首(かるた)
かるたは、読むカードと絵のカードを使って楽しむゲームで、「いろはかるた」と「百人一首かるた」が知られています。
「いろはかるた」は、有名なことわざ、例えば「犬が散歩すると棒に当たることもある」「言うより証拠を見せるほうが強い」といったフレーズを用いており、このゲームを通じて文字やことわざを学ぶことを目的として、江戸時代に誕生しました。
一方、「百人一首かるた」は、鎌倉時代の詩人たちが選んだ100の和歌を集めたもので、もともとは宮中での娯楽として親しまれていたものが、江戸時代に入り一般の人々にも普及しました。
だるま落とし
だるま落としは、木のピースを積み上げ、最上部にあるだるまを保持しながら、下の木の部分を小槌で打つゲームで、禅の教えを広めたと言われる達磨大師にちなんでいます。
達磨大師の座禅の姿を模した赤い張子のだるまは幸運のシンボルとして親しまれ、倒れても自力で起き上がる特性から、願い事をする際のアイテムとして使われてきました。
新年には、このだるまに願いを込めて一つの目を塗り、その願いが実現したらもう片方の目も塗ります。最上部のだるまが倒れないようにと願いながら遊びます。
お手玉
日本でお手玉は、平安時代に「石なご」という名で親しまれていました。その後、江戸時代に現在のスタイル、小豆・粟・ひえを袋に詰めた形に変化しました。
様々な遊び方があり、単独での遊びのみならず、複数人でのゲームや、伴奏としての「お手玉歌」も伝統的に楽しまれています。
めんこ
めんこのゲームでは、めんこを地面に力強く打ちつけ、それによる風圧で対戦相手のめんこを反対側にすることが目標です。このアクションを「起こし」と称します。
反対側にしためんこは、プレイヤーの獲得点となり、最後に多くのめんこを獲得した方が勝者となります。
また、「起こし」の他に、地上に円形の領域を作り、その境界外にめんこを飛ばすスタイルの遊びも存在します。
英語で説明
日本の正月遊びはこのように説明できます。
Traditional Japanese New Years games/activities for children
- 凧あげ/takoage : kite flying(カイトフライイング)
- 羽根つき/Hanetsuki : It is a game like badminton that uses a paddle and a shuttlecock. (ラケットとシャトルを使ったようなバトミントンのようなゲーム)Girls usually play it
- こま回し / komamawashi: Spinning top (スピニングトップ)
- 福笑い /fukuwarai: New Year’s game in which blindfolded players place cutouts of facial features onto the outline of a face(新年のゲームで、目隠しをしたプレイヤーが顔の輪郭に顔の部分の切り抜きを配置するもの)
- すごろく / sugoroku : New Year’s board game(ボードゲーム) (英語圏ではBackgammon:バックギャモン)
- けん玉 / kendama:Cup and Ball (カップアンドボール)
- 百人一首 / hyakunin isshu:One Hundred Poets, One Poem Each(百人の歌人が詠んだ百編の詩を集めたもの)
- だるま落とし / darumaotoshi:toy consisting of vertically stacked wooden blocks that must be knocked away without letting the daruma doll on top fall to the ground(だるま落とし:上部にだるまの人形が乗った縦に積み重ねられた木製のブロックのおもちゃ。ブロックを落とす際、上部のだるまを地面に落とさないようにしなければならない)
- お手玉 / otedama:Tossing Beanbag (トシング・ビーンバッグ)
- めんこ / menko:a game of slapping a pasteboard card down on the ground in order to turn over that of one’s opponent(相手のカードを裏返すために、厚紙のカードを地面に叩きつけるゲーム)
まとめ
日本には子供たちが楽しむ伝統的な遊びがたくさんあります。以前と比べたら、楽しむ機会があまり無いものもありますが、それでもよくお正月の遊びとして親しまれている遊びが多いです。