クロスカントリースキーは、雪原や平地でスキーを滑るウィンタースポーツです。アルペンスキーとは異なり、主に平地や登り坂で行われ、リフトを使用しません。
日本ではあまりメディアに取り上げられないこともあり、一部ではマイナースポーツとされることがありますが、オリンピック種目にもなっており、ヨーロッパやカナダでは人気が高いです。年齢を問わず多くの人に楽しまれています。
例えば、1990年代に荻原兄弟が活躍したノルディック複合は、ジャンプとクロスカントリースキーを組み合わせた競技です。
クロスカントリースキーにはクラシカル走法とフリー走法の二つのスタイルがあります。クラシカル走法では左右交互に足を滑らせますが、スケーティングは不可です。
フリー走法では走法に制限がなく、多くの選手がスケーティングスタイルで滑ります。距離は5kmから50kmまであり、大会によって異なります。
主な種目は次の通りです:
- クラシカル:男子15km、女子10km
- フリー:男子50km、女子30km
- スキーアスロン:クラシカルとフリーの両方を走る
- パシュート:前半クラシカル、後半フリーで順位に応じたスタート
- 個人スプリント/チームスプリント:短距離の周回コース
- リレー:チームで走る、男女混合もあり
見どころは、マススタートの駆け引きやインターバルスタートの緊張感、リレー競技の国別対抗戦などです。
日本ではまだあまり知られていないかもしれませんが、見方を変えると非常に面白い競技です。
滑走法
クラシカル走法
クロスカントリースキーの基礎となるのがクラシカル走法です。この方法では、スキー板を左右に平行に保ちながら、右足と左手、左足と右手を交互に前へ動かし、滑走します。
クラシカル走法で使われるスキー板は、後退を防ぐために特別なワックスや毛皮が施されることが一般的です。
この工夫により、滑りながらも効率よく前進することができるのが特徴です。
スケーティング走法
スケーティング走法は、クロスカントリースキーのフリー走法で用いられる技術です。
この走法では、スキー板を逆V字型に開き、手と足の力を同時に使いながら、ストックを漕ぐようにして後ろに蹴り出し進みます。
スケーティング走法は、手と足をフルに活用することで、クラシカル走法に比べて高速で滑走することができる特長があります。
違い
この二つの滑走法の違いは、カーレースにおけるエンジン排気量の規定に例えることができます。
例えば、クラシカル走法のみが許可されている大会でスケーティング走法を使用することは、カーレースで規定された排気量よりも大きなエンジンを使用することに相当します。
つまり、それぞれの滑走法には特定の競技規則があり、それに従うことが重要です。
クロスカントリースキーの服装や小物
服装
レイヤリングとは、登山やクロスカントリースキーなどのアウトドアスポーツで使用される、重ね着の方法です。
この着方は、気温や体温調節に応じて簡単に脱いだり着たりできるため、特に運動中に汗をかくスポーツに適しています。
レイヤリングは一般的に次の3つの層から構成されます:
- アウターレイヤー: 冷たい外気や雨、雪から保護し、体温の低下を防ぐ役割を果たします。機能性が高く、水や風を防ぐことができる素材が理想的です。さらに、ストレッチ性があって薄くて柔らかい素材を選ぶと、動きやすく快適に過ごせます。
- ミッドレイヤー: 汗の蒸発を促し、外気からの冷たさを遮断しながら体の温もりを保つ機能を持ちます。
- ベースレイヤー: 下着に相当し、汗を吸収して速乾性に優れた素材で、体が冷えるのを防ぎます。レイヤリングに使う素材としては、保温性の高いウールのような天然素材、軽くて速乾性のあるポリエステルなどの化学繊維、そしてこれらの異なる素材を組み合わせた混紡素材が適しています。これ
これらの各層は、異なる機能を果たすことで、アクティビティ中に適切な体温調節を可能にします。
ニット帽
寒い天候下でのアクティビティには、体温を保つためにニット帽が重要です。頭からは体温の大部分が放出されるため、帽子や耳あての使用は体温の維持に役立ちます。
さらに、ニット帽はファッションアイテムとしても豊富な選択肢があり、シンプルなウェアにアクセントを加えるのに適しています。
スキーウェアより控えめなクロスカントリースキーウェアに、ニット帽をおしゃれのポイントとして取り入れるのも良いでしょう。
小物
軽量で機能的なリュックを選ぶ
アウトドアアクティビティでは、水や食べ物、防寒具などを持ち運ぶために、軽くて両手が自由に使えるリュックが便利です。
しかし、適当なリュックを選んでしまうと、大きすぎたり、動きを妨げることがあります。
クロスカントリースキーには、適切なサイズで身体にしっかりフィットし、動きを妨げないスキー専用リュックが最適です。
これらは腰ベルトやストラップ付きで、快適なスキー体験をサポートします。
まとめ
クロスカントリースキーについての説明や、服装や小物について説明しました。日本ではクロスカントリースキーをする機会がないかもしれませんが、知っておいても損はないですね。